レンビマ

今回はレンバチニブ(レンビマ)に関してまとめていこうかと思います。

2014年6月にソラフェニブ(ネクサバール)が「根治切除不能な分化型甲状腺癌」に対する効能追加承認。 分化型とは乳頭癌と濾胞癌。

2015年5月にレンバチニブ(レンビマ)が「根治切除不能な甲状腺癌」に対して承認。

2015年11月にバンデタニブ(カプレルサ)が「根治切除不能な甲状腺髄様癌」に対して承認。

以上、甲状腺癌に適応をもつ分子標的薬は3剤あります。

今回は、レンビマについて!!

血管内皮増殖因子受容体(VEGFR)であるVEGFR1、VEGFR2、VEGFR3、線維芽細胞増殖因子受容体(FGFR)のFGFR1、FGFR2、FGFR3、FGFR4、血小板由来増殖因子受容体(PDGFR)のPDGFRα、KIT、RETなどの腫瘍血管新生あるいは腫瘍悪性化に関与する受容体型チロシンキナーゼ(RTK)に対する選択的阻害活性を有する新規結合型チロシンキナーゼ阻害剤

分化型甲状腺がんを対象とした臨床第Ⅲ相試験(SELECT試験)にてプラセボに対して無増悪生存期間を統計学的に有意に延長するとともに、高い奏効率を示した。

(Schlumberger M, et al. Lenvatinib versus Placebo in Radioiodine-Refractory Thyroid Cancer. N. Engl. J. Med. 2015; 372, 621–630)

また第39回欧州臨床腫瘍学会議で発表された208試験の結果で放射性ヨウ素治療抵抗性・難治性の分化型甲状腺癌、切除不能の甲状腺髄様癌および切除不能の甲状腺未分化癌の患者のいずれの種類の甲状腺癌においても奏効例が認められた。

(Takahashi S, et al. Phase Ⅱ study of lenvatinib, a multi-targeted tyrosine kinase inhibitor, in patients with all histologic subtypes of advanced thyroid cancer (differentiated, medullary and anaplastic). ESMO Meet. Abstr. 2014; 4933)

 

レンビマは甲状腺癌4mg、10mgと肝細胞癌4mgの種類がある。

肝細胞癌には60kg以上なら12mg、60kg未満なら8mgを1日1回使う。

甲状腺癌には24mgを1日1回使う。またこの用量に関しても様々な議論あり、論文も発表されている。

レンビマの添付文書→こちら

適正使用ガイド→こちら

 

それでは。

亜急性甲状腺炎

耳鼻科でたまに遭遇する疾患。

30歳以上の女性に多く、原因は不明。ウイルスが原因とも言われている。

症状

発熱、有痛性の硬結、圧痛。硬結は甲状腺内を移動する。

検査

採血:赤沈高値、CRP高値、WBC正常、T3・T4の上昇、TSHの低下、Tgの上昇

超音波:境界不明瞭な低エコー

甲状腺シンチ:I摂取率の激減

治療

多くは3ヶ月以内に改善する。

抗炎症剤(ロキソニンなど)、ステロイドなどを用いる。

動悸などが出る場合にはβ遮断薬(インデラルなど)を用いる。

 

甲状腺(喉仏の下あたり)の痛みを感じたら要注意。

 

参考に・・・

 

甲状腺腫瘍腫瘍診療ガイドライン 2010年度版   日本内分泌外科学会・日本甲状腺外科学会

甲状腺癌取扱い規約 第7版 2015年 日本甲状腺外科学会

甲状腺結節取扱い診療ガイドライン 2013 日本甲状腺学会

 

UICC(Union for International Cancer Control)は2017年に第8版が発表され、新しくなっている。甲状腺乳頭癌の分類が45歳から55歳へと変更となっていたりするので、一度ご確認を。

それでは。