第二弾病棟勉強会。
耳鼻科でよく行われる手術の簡単な説明、病棟での様子・管理をまとめてみました。
看護師さん向け。
全体的なイメージが付くと思います。
他にも頸部の癌の手術、皮弁を使った大掛かりな手術もありますが、それはまた次回に。
耳鼻咽喉科が扱う領域ってすごくたくさんあるんです。
首から上で眼と脳以外!!!
よくある手術を9個ほど簡単に説明します。
①口蓋扁桃摘出術
何回も扁桃炎を繰り返している人などに行います。
本当に出血が怖いです。注意して経過見ていきます。
②鼻手術 →こちらで詳しくまとめています。
③リンパ節摘出・生検
リンパ節の腫れの原因を調べたりするのに一部取ってきたりします。
④ラリンゴマイクロサージェリー(LMS)
よく声をだす人(幼稚園の先生、歌手など)などポリープが出来た時の切除、また癌などの生検を行います。
⑤唾液腺手術(耳下腺、顎下腺など)
唾液腺には耳下腺、顎下腺、舌下腺などがあります。腫瘍ができたりする場合手術を行います。顔面神経など顔を動かす神経があるので要注意です。
⑥甲状腺手術
甲状腺腫瘍などを扱います。耳鼻科でなくて外科で行うこともあります。
ここで耳の仕組みについて少し説明を。
難聴の種類には伝音難聴、感音難聴があり、それぞれ障害の場所によって分かれています。
⑦人工内耳埋め込み術
先天性難聴の子供や聴力を失ってしまった高齢者などに手術をし、耳のかわりの役割を果たします。
入れたからすぐに聞こえるわけではなく、そこから大変なリハビリも必要なんです。
先天性難聴は小さい時に入れたほうが言語発達がいいと言われていますが、大人になって入れた人も環境音や危険からの回避に役立ったりすることもあります。
⑧鼓室形成術
鼓膜が破れたり、音の伝わり方が悪い方などの手術です。
⑨気管切開 →こちらで詳しくまとめています。
他の手術などはまたの機会に。
それでは。