薬剤耐性菌-いつか菌に支配される?-

患者「先生、風邪ひいたんでで、抗菌薬ください」

こうゆう患者さんは外来やっててたくさん来ます。

詳細は今回は載せませんが、一般的に風邪って抗菌薬が効きません。風邪はウイルスで風邪のウイルスに効く薬はないんです。それに医者は自分自身で、風邪で抗生剤は飲みません。対症療法しかできません。

しかし、実際は抗生剤が出されている現実、また間違った使い方をしている現実、、、このことが薬剤耐性菌を生むことになるのです。

新聞には耐性菌のことがよく載っていますね。

新しい抗菌薬が開発されると耐性菌が生まれ、それに対する抗菌薬が開発され・・・のいたちごっこ。

スーパー耐性菌「 MCR-1 」というものが出てきて、最強の抗生剤と言われているコリスチン(オルドレブ)でも効かなくなっている。

いつかは菌に人間がやられてしまう日が来てしまうのだろうか。

2050年には耐性菌による死亡が悪性腫瘍を超えると言われている。

(厚生労働省 人口動態統計月報年計(概数)の概況より)

 

そのために、耐性菌を生まないように医療者・患者ともに努力していなければならない。

薬剤体積んが増える理由は

①同じ薬剤の長期間投与

多数の感受性株が駆逐されて耐性株が残る→耐性菌発生率が増加

②薬剤の低濃度投与

病原菌が抗菌薬に徐々に慣れる→細菌や耐性を獲得しやすい環境となる

③治療直前での薬剤中止

感染症再発→耐性菌出現の恐れ

 

患者は医療のリテラシーをあげること!

医療者は適切に抗菌薬を使うこと!

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